財団情報
財団の沿革
本財団の設立者である故重光武雄は、1948年に株式会社ロッテを設立し社長に就任、同社を我が国トップの総合菓子メーカーとして成長させるとともに、事業の多角化と国際化に取り組み、国内外において人々に愛される企業として、嗜好文化を築き上げ、企業の社会的責任を果たしつつ発展を遂げてきました。
経済的にも文化的にもグローバル化が進む今日において、多くの国々から我が国の国際貢献に対する期待が寄せられていることは周知のとおりです。我が国のように所得水準も物価も高い国で私費留学生が勉学に励むためには、大変な困難を伴うことが容易に想像できます。彼らは言葉の障害を乗り越えながら、母国とは比較にならない高額の授業料、住居費、生活費等を工面するために、留学生活上多くの苦難を強いられています。
我が国が果たしうる国際貢献の中で、留学生支援こそは人材育成を通じた知的国際貢献として位置づけられるともに、人的ネットワークの形成や、相互理解と友好関係の強化を促す事により、世界平和と安定に寄与できるものと考えた故重光武雄は、アジアを中心に留学生の奨学支援を行うべく2007年4月に文部科学大臣より設立許可を受け、本財団の前身である財団法人ロッテ国際奨学財団を設立し、奨学事業を開始しました。
その後2012年には内閣府より公益財団法人として認定を受け、公益財団法人ロッテ財団として新たなスタートを切りました。
さらに、2013年4月には、研究助成事業をもう一つの公益事業として立ち上げました。「食と健康」に対する社会的関心が高まる中、食を軸とした自然科学・人文/社会科学の領域を対象とする若手研究者の支援に寄与しています。