「奨励研究助成」 募集要項 【B】実装型共同研究助成
1. 本助成の趣旨
本助成は、「食と健康」に関する社会還元型の実装研究を様々な分野の研究者が共同で行うことで、人々のウェルビーイングに貢献し、SDGs課題の解決・達成を具体的目標とする実装型共同研究の推進を支援するものです。
2. 本助成の特徴
今年度より、「奨励研究助成」では「【A】個人研究助成」と「【B】実装型共同研究助成」の2部門において、「食と健康」に関する研究課題を募集します。
(当募集要項は、「【B】実装型共同研究助成」用です)
【A】個人研究助成
- (1)「食と健康」に関する自然科学、人文/社会科学の広域科学分野における研究を通して、人々のウェルビーイングに貢献し、SDGs課題の解決・達成を志す若手研究者を支援します。
- (2)当財団の助成研究領域の多様性を考慮して、助成金額は上限300万円まで(少額でも可)とし、研究期間については1年間から3年間まで選択可能です。
【B】実装型共同研究助成
- (1)「食と健康」に関する社会還元型の実装研究を通して人々のウェルビーイングに貢献し、SDGs課題の解決・達成を具体的目標とする“異分野融合実装型共同研究”の推進を支援します。
- (2)助成金額は最大1,000万円、助成期間は1年間から3年間まで選択可能です。
なお、【A】【B】共に、助成終了後も、当助成研究課題における論文作成、掲載、発表等にかかる費用についての付加的支援を行います。
3. 助成金額、開始時期・研究期間、対象年齢、採択件数
奨励研究助成 | ||
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【A】個人研究助成 | 【B】実装型共同研究助成 | |
一件あたりの 助成金額 |
上限300万円
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上限1,000万円
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開始時期・ 研究期間 |
開始時期:2026年4月 研究期間:1年から3年まで選択可能 | |
対象年齢 (4/1時点) |
原則40歳以下
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原則50歳以下
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採択件数 | 30件程度 | 1、2件 |
- (留意事項)
【A】個人研究助成と【B】実装型共同研究助成は、申請の際の応募区分(プログラム)、募集要項、申請書が別になりますので、ご注意ください。
4. 研究課題設定例
- ※以下の課題例はあくまで参考事例です。これら課題例以外にも、「食と健康」に関するウェルビーイングを追求する実践的研究の応募をお待ちしています。
「食と健康」に関する社会還元型の実装研究を通して人々のウェルビーイングに貢献し、SDGs課題の解決・達成を具体的目標とする異分野融合実装型共同研究の推進を支援
研究課題設定例:
①食の「美味しさ」「楽しさ」の追求による、「こころ、からだの幸せ」の実現を目指す研究
- DXやAIを駆使した食品分析、食品開発、統計・調査、認知科学などデータサイエンス等
- 食によるウェルビーイングを求める消費者心理・購買行動等の調査、市場開発等
②口腔関連の機序に基づく疫学的研究、疾病予防と健康促進に向けた研究
- 歯周病など口腔関連の疾病予防・治療方法の先端的技術の開発等
- オーラルフレイルを予防・改善する口腔ケア方法の周知・普及活動、食品/食材・器具/機材の開発等
③食料生産、流通、消費等に関する次世代食料開発の研究
- 食料増産のための育種・土壌改良、次世代食料開発等
- 食の加工・保存技術の開発、備蓄や食品ロス対策、フェアトレード等
④健康増進に貢献する食事のQOL向上を推進する研究
- バイオマーカー、デバイス/ウェアラブル機器等の開発等
- 腸内細菌叢や栄養データ、疾病機序研究等に基づくパーソナルヘルスレコード開発等
5. 応募資格
- (1)代表/共同研究者ともに、本年4月1日時点で原則50歳以下※の方。但し、共同研究者のうち、少なくとも1名は40歳以下であること。国籍は問いませんが、代表研究者本人が日本語で申請書を記載できる方。
- ※産休・育休・介護休暇など、やむを得ぬ事情で研究を中断した期間がある場合は、代表研究者については、申請入力フォームの「略歴」欄に記載してください(任意)。また、共同研究者については、「研究組織」欄の「特記事項」に記載してください(任意)。
- (2)代表研究者は、申請時点で、国内の大学・短期大学・高等専門学校および公的研究機関(以下、「所属機関」)に所属する研究者で、助成期間中は所属研究機関において助成金の機関管理を受け、かつ国内で本人が課題研究を行える方。(修士号取得者で研究職に就いている方は応募可ですが、提出時点で博士課程在籍中など、研究職に就いていない方は応募できません)
- (3)共同研究者については、海外在住の研究者や非営利団体・公的機関の職員、博士後期課程の学生等も参加可能ですが、国内所属機関での助成金の機関管理が受けられない場合は、分担金の振込はできません。代表研究者または他の共同研究者の分担金から経費の支出をお願いします。
- (4)民間企業に所属している方、助成期間中に民間企業への就職を予定されている方は、代表および共同研究者として応募はできません。
- (5)共同研究者の登録は代表研究者を含め5名までとし、専門分野(研究カテゴリー)の異なる研究者が少なくとも1名は含まれていることを条件とします。
- (6)助成申請にあたり、代表研究者の所属機関長(学部長・研究科長・研究所長等)の承認を得られる方。(所属機関長には採択後の提出書類に記名公印をいただきます)
- (7)当助成の課題研究については、成果の公表(論文発表や学会等での口頭発表)が可能な研究としてください。(企業との共同研究等で研究成果が非公表となる課題については認めていません)
- (8)助成開始時の研究状況が、申請時点での申請書記載の内容と異なる場合は、申請を取り消す場合があります。
- (9)代表/共同研究者ともに、当財団の他の助成への重複応募または助成を受けることはできません。
- (10)当財団助成を助成中の方は、再申請については、助成期間終了後に行ってください。
なお、2025年12月中旬開催予定の贈呈式には、病気や海外出張中等やむを得ない事情を除いて、申請者本人に必ず出席していただきます。
6. 応募方法
申請書類の郵送は不要です。Web上でのみ申請手続きを行ってください。
- (1)Web申請 ※代表研究者が申請を行ってください。
ロッテ財団ホームページ>「研究助成事業」>「公募情報」>「申請方法」より、手順に従って登録・基本情報の入力、及び申請書類のアップロードを行ってください。
「申請方法」 ⇒ https://grant.lottefoundation.jp/login/about_app.html - (2)アップロード書類一覧
- ※ 「【A】個人研究助成」と「【B】実装型共同研究助成」では申請フォーマットが異なります。ご注意ください。
- ▶︎「申請書詳細」 全体で必ず7ページ以内に収めてください。
- ▶︎ 論文 2報まで(「申請書詳細」〔3〕業績リストの1.原著論文の内①、②のもの)
※代表研究者の論文を記載・提出してください。
- (3)申請書類記入上の留意点
- ①申請書類は日本語で代表研究者が記入してください。
- ②申請書類の記入方法については、書類上に記載の注意事項を必ずご確認ください。
- ※募集締め切り後の申請書類記載内容の変更および論文の差し替え等はできません。
7. 応募締め切り
2025年6月30日(月)12時(正午)までWebでの登録完了のこと
8. 選考日程・結果通知
- (1)2025年8月21日(木)開催の選考委員会にて書面審査を行い、10月6日(月)開催予定の理事会において助成対象者が承認されます。
※9月18日(木)に面接審査を行う場合がありますので、ご予定ください。
- (2)合否結果については、10月8日(水)以降にメールまたは文書で通知します。
なお、採否の理由についての照会には回答いたしかねます。
9. 助成金の使途
助成金の使途は、原則、代表/共同研究者本人のみ使用可であり、課題研究に直接必要な経費とします(設備備品類、消耗品費、旅費等)。
但し、代表/共同研究者以外の研究協力者に対し、旅費、人件費、委託費等の支出をお認めする場合があります。使途の詳細は採択時に連絡します。
なお、以下の費用は対象外とします。
- 建物等の施設に関する経費(直接経費により購入した物品を導入することにより必要となる軽微な据付等のための経費を除く)
- 助成期間中に発生した事故・災害の処理のための経費
- 助成対象者本人への人件費・謝金
- 助成対象者が所属する組織のオーバーヘッド(間接経費)
10. 助成金の贈呈
- (1)贈呈式
2025年12月中旬開催予定の贈呈式には、代表研究者本人に出席していただきます。 - (2)助成金振込時期・振込先
2026年3月末までに、代表/共同研究者の受入研究機関の指定口座に振込みます(個人口座への振込はできません)。
なお、助成開始手続きにおける「寄附申込書」の書式については、当財団所定の書式をご使用頂くようお願いしております。
11. 助成決定後の遵守事項
助成決定後、助成対象者には、主に以下の事項を遵守していただきます。
- 研究計画書および予算書に基づく研究活動
- 年次報告書および最終研究報告書の期限内提出
12. 個人情報の取扱いに関する事項
- (1)当財団の研究助成への応募にかかわる全ての個人情報は、選考に関する手続き(審査および当財団からの連絡)のみに使用します。
- (2)助成決定後、当財団に「個人情報の取扱いに関する同意書」を提出し、併せて主として当財団の刊行物とホームページ等に以下の情報を公開することに同意していただきます。
①助成対象者(代表/共同研究者)の氏名、所属機関名、職位、顔写真
②研究課題名・研究内容
③研究期間
④助成金額
⑤研究成果報告
⑥財団主催の行事に参加した際、財団で撮影した写真
13. 申請に関する問い合わせ先
- ※電話でのお問い合わせは受け付けていません。必ず文面に所属機関、ご氏名、メールアドレスを記載し、下記メールまたはマイページ内のチャットでお問い合わせください。
- ※お問い合わせの前に、ホームページ上の「申請FAQ」をご確認ください。
公益財団法人ロッテ財団 研究助成担当 宛